店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
アカデミー賞ってのはカチンカチンの「白人文化」でございます。テニスやF1でも同様でしたが、かつては圧倒的な白人主導の世界。近年でこそやっと人種的な差別は無くなりましたが、それでも、英語以外の作品が本命の作品賞を受賞するというのは、まぁ考えられないことでございました。
K-POP・韓国映画、この両者の共通点は、最初から「アメリカ」を意識していたことでございます。K-POPは洋楽をターゲットに、韓国映画はハリウッドをお手本に。最初からアメリカをテンプレートにすることで成長してきたのでございます。
ですから、J-POP・日本映画が非常に強烈な「ジャパネスク(日本色)」を呈しているのとは対象に、K-POP、韓国映画の「韓国色」はあまり強くなく、それぞれ洋楽・ハリウッドに近い。韓国映画がアカデミー賞の本命で受け入れられたのも、そんな「地方色」の少なさかも知れません。
これは、韓国の音楽も映画も、近年まで非常に未成熟だったのが逆に幸いしている様にも思えます。何色にも染まっていなかったから、思い通りの色に染められたと。で、日本の音楽や映画を考えるに、なまじっか確立した世界で固まっているがゆえに、そこから大きく逸脱する作品が生まれにくくなっているとも言えます。
日本の映画界を支えているのは、「アニメ」と「タレント」なのですよね。アニメは確実に黒字になるから、そこに頼りきってしまう。実写映画ですと、演技力に関係なく「売れ筋」のキャスティングをすれば、ある程度の集客が見込める。