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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2021-10-31 【デジタル庁が日本を救う!】

さて、選挙も無事終わりましたね。集計作業が非常に早かったのが驚きでございました。そういったところに何かしらの合理的なシステムが導入されているのかもしれません。で、自民党の圧勝でしたね。10年前の民主党の悪夢を見てしまった国民は、政権交代には非常に警戒的になっているということでしょうか。

選挙前の公約で、やたら「一律に○万円支給する」という言葉が飛び交っておりました。中には、非現実的な金額を掲示していて、「その財源、どうすんだ?」と思える政党もございました。そんな「お金で釣ろう」と考えている政治家・政党ばかりなのが、とっても残念でございます。ワタクシが注目するのは、各政治家が「一律に」という語を何のためらいもなく使っていることでございます。

ワタクシ、かねてから、「一律でなければ、もっと有効にお金を支給出来る」と言い続けております。コロナで苦しい人も居れば、コロナで逆に潤っている人もいるのでございます。十把一絡げに一律で渡すというのは、悪平等以外の何物でもない。それでもなお、給付金の話になると必ず「一律」という語が使われる。ここに、日本の給付システムの闇がございます。

現状のシステムだと、「一律に渡す」しか方法がないのですよ。それは、戸籍・納税・保険・年金といった各種の名簿が完全にデジタル化されておらず、しかもそれぞれが紐付けされていないという縦割り状態。役所側でチェックをしようとすると、人海戦術で膨大な時間とコストがかかる。ということで、「一律に」ということになる。悪平等きわまりない支給方法ですが、「一律にせざるを得ない」という状況なのでございます。

さらに、持続化給付金では、本来なら膨大になるチェック時間を短縮するために、「ノーチェックで通す」という時代錯誤な性善説処理をやっちゃってる。結果、大量の給付金詐欺を発生させることになる。必要なところに必要な金額を給付するどころか、必要でないヤツラに無駄なお金を渡してしまうことになっている。もう、見てらんない。

この「一律」「ノーチェック」にせざるを得ない日本のシステムこそが諸悪の根源なのに、政治家の誰1人、そこを言及しない! マスコミもそこを突っつかない。核心的なことを誰も言わないので、国民がより政治に関心を向けようとしない。そこで、政治家はお金で吊ろうとする。あぁ、何という悪循環であろうか!

で、結論。今の日本で最大にリソースを注ぎ込まなければならない部所は、「デジタル庁」なのですよ。必要なところに必要なお金を給付する、このしごく当たり前のことをするためには、「戸籍・納税・保険・年金がデジタルで一元管理される」というのが必須。縦割り省庁を横に貫く構造大改革ですよ。それこそ、明治維新に匹敵するほどの大改革! この構造改革をやった上で、消費税はどうする? 給付金はどうする? という議論になるのでございます。

選挙期間中に、誰か、この旧態依然のシステムに関して言及して欲しかったなぁ。まずそこを変えなければ、日本の未来は無い! それには、個人情報の管理に関して国民の理解も必要。そして、その国民に「理解・納得させる」のは政治家の義務。お金で釣ったり、他を批判するだけの政治家は多いものの、引き込まれるような高い理念と説得力を持った政治家は、(今は)いませんねぇ。まぁ、取りあえず、投票はして来ましたけどね。では、では。


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