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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2016-06-11 【結構毛だらけ、猫灰だらけ、お尻の周りは...】

え〜と、8日の水曜日に、「夜汽車の電車の車窓から窓の外を流れていく灯りを見るのが好きだ」というような事を書きましたら、ある人から「お前は渥美清か」と言われてしまいました(笑)。実は、なぜか渥美清さんの映画は一度も見たことがないワタクシでございまして、でも、渥美清さんが劇中で似たようなことを言っていたのなら、どこかで無意識に渥美さんの言葉をインプットしていたのかなぁ、とも思ったのでございます。

奇しくも、本日の『トットてれび』が渥美回でございました。前回の向田回と同様、ラストで離別が分かっているストーリーというのは重たいのでございます。でもそこは、脚本の「中園ミホ」さん、お上手でございます。見事に涙腺がボロボロになったのでございます。『重版出来!』でもそうですが、主役が緻密な演技をしていると、脇役、演出などの緻密さがどんどん生きてくる。この『トットてれび』も、いたるところに緻密な演技、緻密な演出が施され、しかもあえてそれを無理に説明しようとしない。「分かる人だけ気づいてね」というスタンス。こういうドラマは見る度に発見が有るので、ついつい録画して何度も見返してしまうのでございます。

黒柳さんのような「純粋すぎる人」というのは、純粋過ぎるが故に、無意識に人を傷つけることが多かったのではないかなと想像するわけでございます。子供って空気を読まずに、露骨な「本音」をツルッと言ってしまう事、あるでしょ。あれを大人になってもやっていたような気がするのでございます。でも、ドラマの中の黒柳さんと渥美さんのやり取りを見ていると、そんな言葉の上っ面で起こる誤解など吹き飛ばしてしまうほど、黒柳さんが厚い信頼を得ていたのでしょうね。渥美さんからだけでなく、黒柳さんを取り巻くすべての人から。黒柳さんの「人徳」なのでしょう。

ドラマでは、渥美清亡き後、満島ひかり演じる黒柳が、ウェディングドレス(の様な服)を着て渥美と歩く演出がございました。もちろん、黒柳さん本人からOKが出ている演出でしょうから、あれは、黒柳さんの本心だったのでしょうか? なんかね、坂本龍馬への想いを遂げられぬまま一生独身で過ごした「千葉さな子」と重なるのでございます。

ワタクシもね、「ニューハーフの私なんかがくっついていたら、この人が不幸になる」と自分から身を引いた恋もございました。逆に「俺なんかがいたら、アンタの出世の妨げになる」と言って去って行った男性もございました。芸能人もニューハーフもおんなじ、因果な商売でございます。では、では。


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